パニック症(障害)
パニック症とは、理由もなく突然動悸やめまいなどの体の症状が現れ、「死んでしまうかも」という激しい不安に襲われるといったパニック発作を繰り返す病気です。なかには、これらの症状への不安から自宅に引きこもりがちになってしまう方もおられます。
パニック症の主な症状
- 動悸や発汗、震え
- 息切れ感、息苦しさや窒息感
- 胸の痛みや不快感
- 吐き気、お腹の不快感
- めまいやふらつき、気が遠くなる感じ
- どうにかなってしまいそう、という恐怖
- 死んでしまうかも、という恐怖
発作は突然始まり、10分以内でピークとなったあと多くは数分~数十分ほどで自然に収まるため、病院などで身体的検査をしても異常が見つからず、「気にしすぎ」、「どこも悪くない」と帰されてしまうこともあるようです。一生の間にパニック症になる方の頻度は100人に1~2人で、少なくありません。また、女性に発症しやすいとも言われています。
なおパニックは死の危険から生き延びるために備わっている反応といわれています。火事や地震、危険な動物など、突発的な生命の危機に直面した時、多くの人はパニック状態に陥ります。心臓がドキドキして、汗をかいて冷静に物事が考えられなくなって、じっとしていられなくなります。こうした反応はいずれも、敵や災害から逃げるために有利なもので、体に備わった生き延びるためのものです。「戦うか逃げるか反応fight or flight response」ともいわれます。
パニック障害は、命の危険がないのに、まるで命が脅かされているような不安や恐怖を感じ、体にもパニック状態でみられるような症状が起きるため、いわば「火災報知器の誤作動」が起こったような状態です。
これら生命の危機に直面したような発作が何度も起きれば「死んでしまうかもしれない」と心配になってしまうものですが、パニック症の発作で死ぬことはありませんのでご安心ください。
パニック症を抱える皆さんは、医療機関の治療を受けつつも、そのつらさから自宅にこもりがちになってしまうことがあります。またご家族の皆さまにおかれましても、どのようにサポートしていけばいいかわからず不安な気持ちですごされていることでしょう。私たち訪問看護師は、ご自宅においてご利用者さまやご家族さまのつらさを少しでも軽減し安心感をもっていただけるよう、サポートさせていただければと思います。
